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NPO Column Vol.1 ~ドメイン廃止問題について~

皆さんこんばんは。ドメイン補完委員会です。

第1回の今回は、ドメイン名の廃止問題に関して話していこうと思います。


 皆さんは、廃止されたドメイン名がスパムサイト・アダルトサイト・ウイルスサイト等の悪質なサイトに転用される可能性やフィッシング詐欺等の犯罪行為に転用される可能性がある事をご存知ですか?


実際、過去には様々な問題が起きており、自治体が管理していたドメインも被害にあっている。

これらの事から、「ドメインを取得したら一生保持するくらいの覚悟」が必要である。


 当団体は、これらの事象から利用者を守る国際的な運用規制を策定するべきではないかと考えており、サイバー対応能力の向上は「急を要する課題」と位置付ける日本政府から、ドメイン廃止に関する法整備を行って頂き、世界各国へ広げていって頂きたいと考えています。


 ドメインを廃止した場合、どのような問題が発生するのか。以下にWEBサイトのURLとして使用している場合・メールアドレスに使用している場合についてまとめました。

【WEBサイトのURLとして使用している場合】
廃止したドメイン名であっても、他のWebサイトからのリンクや、検索エンジンによるドメイン名の評価に関する情報は残り、アクセス数などが見込めることなどから、そのドメイン名が関係のない第三者に登録され悪用される可能性があります。(悪用される例:詐欺サイト、誹謗中傷サイトなど)
【メールアドレスに使用している場合】
廃止されたドメイン名を第三者が登録し、同じメールアドレスを作って、素性を偽ったメールとして悪用される可能性があります。また、他のサービスでメールアドレスを利用している場合(SNSアカウントのログインIDなど)は、 メールアドレスを利用したパスワードの初期化などにより、SNSアカウントを乗っ取られたり、登録している情報を盗み見られたりする可能性があります。
“ドメイン名の廃止に関する注意:株式会社日本レジストリサービス(JPRS)から引用

 現状、政府機関・行政機関は、「当該ドメインの運用停止後も1年以上当該ドメインを保持し、第三者の組織が当該ドメインを早期に取得することによる、国民等利用者の困惑を避けるよう対策を講じた上で、廃止手続を行うものとする。」と規定されていますが、プレスリリース等のニュースサイトや個人ブログが削除に応じる義務は現状なく、ドメインが半永久的にインターネット上に残ってしまうという問題が発生してしまいます。これはインターネットインフラの急速な拡大に対応できなかったといってもいいでしょう。


 同人団体として活動を行っている当団体ですが、現在、法人化の準備を急ピッチで進めております。設立予定の非営利団体では、廃止されるドメインの悪用を防ぐ活動を予定しております。


 現状は出来る範囲になりますが、「ドメイン補完委員会」という形で保護を行っています。保護中のドメインは、「ウェブアーカイブ(https://web.archive.org/等)」・「公式アカウント(残っている場合のみ)」へ転送を行っています。


 なお、「ドメイン補完委員会」で保護しているドメインは提供中のドメイン名とは別のサーバーで管理しており、基本的にはリダイレクト転送を使用しており、フレーム転送は実施しておりません。なお、該当ドメイン名で「メタタグ設定」や「メールアカウントの作成」等は行っておりません。


 ドメインを廃止予定で継続的な維持が難しい場合は、当団体の「お問い合わせ」から移管に関するお問い合わせ頂けますと、「ドメイン補完委員会」で継続的な保持を致します。なお、移管時に発生する費用に関しまして、基本的に当団体で負担しておりますが、一部例外もございます。まずはお気軽にお問い合わせください。


 .co.jpのような取得条件や取得制限のある属性型ドメインはお断りしております。なお、合併・組織名変更・事業譲渡の場合、規制緩和によってそのまま維持する事が可能です。詳しくは株式会社日本レジストリサービス(JPRS)が公開している「1組織1ドメイン名制限緩和」をご確認ください。


 「ドメイン補完委員会」へご支援頂ける方は、こちら(https://www.lycoris-studio.design/about/npo-lycoris/donation)から支援いただけますと幸いです。なお、当計画に賛同して頂き、ご支援頂いている企業・団体・個人の皆様を掲載していく事も検討しております。


「ドメイン補完委員会」に関心を持って頂ける方・「ドメイン補完委員会」に参加を検討している方は、ぜひ「お問い合わせ」よりご連絡いただけますと幸いです。

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